エネルギー資源はさまざまな変換技術を経て、輸送用・発電用・都市ガス用の燃料や化学製品または中間製品に変換され、国内を含む消費地に供給されます。このため資源と製品の組合せのみならず、資源地と最終消費地の地理的組合せを考えたサプライチェーンは多種多様となり、ここで適用する輸送方法も多くの選択肢を検討する必要があります。
したがってこれらのサプライチェーンをさまざまな観点から比較評価し、資源国の立場から自国産のエネルギー資源を資源のままで輸出するのがよいか、製品化した方がよいか、輸送はどのような形態がよいか、供給先はどこの消費地がよいかなど、事業性の観点から複数の選択肢について俯瞰的に比較評価し、最適解を得ることをここではフィージビリティスタディ(事業化可能性検討)と呼んでいます。
フィージビリティスタディでは、原料・製品価格の動向予測と原料調達計画を前提に、製品販売計画・製品輸送計画をベースに、変換プロセス選定、生産能力の決定、ユーティリティ設備計画、貯蔵設備計画および運用計画などを検討し、設備投資額および事業採算性を算定し、事業化可能性に言及します。
別途説明されるエネルギーフローデータベース(Energy flow Database)はこのようなサプライチェーンに関するフィージビリティスタディを、迅速かつ簡便に行うことを目的に開発されたものです。
原料・製品価格
動向予測
設備投資額算定
事業採算性